今日紹介させていただくのは、リチャード・P・ルメルトの「良い戦略、悪い戦略」です。
私は本書を読んで、リチャード・P・ルメルトの他の書籍を読んでみたいと思ったのですが、どうも2017年現在ではこの一冊ぐらいしか一般向けの書籍はないようです。残念。
定番の原著の紹介ですが、原著の題名は「Good Strategy / Bad Strategy: The Difference and Why It Matters」です。この書籍については邦訳版の題名は、ほぼ直訳になっています。
副題もつけて訳せば「よい戦略、悪い戦略: その違いとなぜその違いが大事なのか」になるでしょうか。
私は、著者の意見に共感する部分が多く、時間を置いては読み直して、読み直すたびに著者の「よい戦略」の立て方を頭の中に入れなおし、「悪い戦略」に自分が陥っていないか確認しています。本書では、まず「よい戦略」の実例を挙げ、その後「悪い戦略」を徹底的に(!)こき下ろしてその特徴を解き明かし、それ以降は「閾値効果」「テコ入れ効果」「おもしろみのある競争優位」など数多のキーワードを使って筆者独自の視点で「よい戦略」の特徴を丁寧に説明しています。
本書は共感する部分が多く、全部紹介したくなってしまうのですが、「よい戦略」については、是非本書を読んでもらうとして、特に私が強く共感した戦略とリソースの部分を紹介します。筆者は戦略とリソースの関係をこう述べています。
このリソースのくだりに共感できる人であれば、間違いなくお勧めできる書籍です。
著者は本書の中で「よい戦略は設計に近い」と主張しているとおり、本書を読むだけで「よい戦略」がすぐに立てられるようになるわけではないと思います。本書の内容を咀嚼し、実際の業務や直面した問題に即して、自分の頭を使って「戦略」を「設計」していくことで、「よい戦略」を立てられるようになっていくのだと私は思っています。
私は本書を読んで、リチャード・P・ルメルトの他の書籍を読んでみたいと思ったのですが、どうも2017年現在ではこの一冊ぐらいしか一般向けの書籍はないようです。残念。
定番の原著の紹介ですが、原著の題名は「Good Strategy / Bad Strategy: The Difference and Why It Matters」です。この書籍については邦訳版の題名は、ほぼ直訳になっています。
副題もつけて訳せば「よい戦略、悪い戦略: その違いとなぜその違いが大事なのか」になるでしょうか。
私は、著者の意見に共感する部分が多く、時間を置いては読み直して、読み直すたびに著者の「よい戦略」の立て方を頭の中に入れなおし、「悪い戦略」に自分が陥っていないか確認しています。本書では、まず「よい戦略」の実例を挙げ、その後「悪い戦略」を徹底的に(!)こき下ろしてその特徴を解き明かし、それ以降は「閾値効果」「テコ入れ効果」「おもしろみのある競争優位」など数多のキーワードを使って筆者独自の視点で「よい戦略」の特徴を丁寧に説明しています。
本書は共感する部分が多く、全部紹介したくなってしまうのですが、「よい戦略」については、是非本書を読んでもらうとして、特に私が強く共感した戦略とリソースの部分を紹介します。筆者は戦略とリソースの関係をこう述べています。
後世に賞賛され研究されるような優れた戦略は、乏しいリソースから始まっている。私もかなり限られたリソース環境でプロジェクトを運営したのですが、本書で述べられている通り、その方が「本当に必要なものだけを実施しよう」「いかにして自らの強みを生かそうか」と必死に考えるようになり、結果的によい戦略かどうかは分かりませんが、非常に意味のあるとがった戦略を立てることができたと思っています。
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その希少なリソースを巧みにコーディネートするところに戦略の妙味がある。
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あまりに有利な地位を占め、さしたる努力もなしに利益があがるようになると、ぬくぬくとぬるま湯につかって楽をしたくなるのが人情である。
成功は怠惰とうぬぼれを招き、ひいては衰退や低迷につながる。
(184~185ページから抜粋)
このリソースのくだりに共感できる人であれば、間違いなくお勧めできる書籍です。
著者は本書の中で「よい戦略は設計に近い」と主張しているとおり、本書を読むだけで「よい戦略」がすぐに立てられるようになるわけではないと思います。本書の内容を咀嚼し、実際の業務や直面した問題に即して、自分の頭を使って「戦略」を「設計」していくことで、「よい戦略」を立てられるようになっていくのだと私は思っています。
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