今日紹介する書籍は、「なぜ、わかっていても実行できないのか 知識を行動に変えるマネジメント」です。
こちらの書籍は、2000年に出版された「The Knowing-Doing Gap: How Smart Companies Turn Knowledge into Action」の邦訳になります。
「The Knowing-Doing Gap: How Smart Companies Turn Knowledge into Action」の邦訳は既に、下記の2回刊行されています。
邦訳版は3回刊行されいぇいますが、毎回書名がずいぶん違います。原著の題名「The Knowing-Doing Gap: How Smart Companies Turn Knowledge into Action」は、私の拙い英語力で直球に訳すと
「知っていることと実行することの壁: どうやってかしこい会社は知識を行動に変えるか」
みたいな感じでしょうか。
さて、内容ですが、このあたりはそれなりの規模の組織に所属したことのある人であれば、「あるある!」と思うことが多い内容なのではないかと思います。
こちらの書籍は、2000年に出版された「The Knowing-Doing Gap: How Smart Companies Turn Knowledge into Action」の邦訳になります。
「The Knowing-Doing Gap: How Smart Companies Turn Knowledge into Action」の邦訳は既に、下記の2回刊行されています。
- 「変われる会社、変われない会社―知識と行動が矛盾する経営 」2000年
- 「実行力不全」2005年
邦訳版は3回刊行されいぇいますが、毎回書名がずいぶん違います。原著の題名「The Knowing-Doing Gap: How Smart Companies Turn Knowledge into Action」は、私の拙い英語力で直球に訳すと
「知っていることと実行することの壁: どうやってかしこい会社は知識を行動に変えるか」
みたいな感じでしょうか。
さて、内容ですが、このあたりはそれなりの規模の組織に所属したことのある人であれば、「あるある!」と思うことが多い内容なのではないかと思います。
- 意思決定ばかりで行動はおあずけ
- プレゼンテーションの準備に時間もエネルギーも奪われる
- 実行すべきことの文書づくりに熱中する
- 計画しただけで行動した気になる
- 社訓を掲げて行動のかわりにする
うーん。耳の痛い言葉が並んでいます。
特に印象に残ったところは、企業はどうしても、半年や一年程度の周期でものごとを評価するので、すぐに評価できる「発言」に評価の比重がおかれ、評価に時間のかかる「行動」がおざなりになっているという部分です。私も実体験としてそのとおりだと感じました。本書で提起されている問題の部分、実際の企業の事例については、「そうそう、その通り!」と思いながら読み進めることができると思います。
フェッファーらは本書の最後に、行動を起こすための指針として、いくつかの指針を提示していますが、それらの指針こそ「行動」に移さなければ、ただのお題目になってしまう危険性があると思いました。筆者らも最後にこう述べています。
(知識と行動の)ギャップがわかったことと、それについてなんらかの解決策をとることは別物だ。原因を知ることは、行動への道しるべになる。しかし、知っただけでは何にもならない。行動を起こさなければ! (268ページ)
筆者らの指摘する「The Knowing-Doing Gap (知っていることと実行することの壁)」を越えるのは、まさしく「言うは易く行うは難し」という諺どおりなのだと思います。本当に実行力のある組織を作りたい人は、(大変な道のりにはなるとは思いますが)この本で示されている指針を「実行」していけば、組織の「知っていることと実行することの壁」を小さくしていけるのではないかと感じました。
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