スキップしてメイン コンテンツに移動

Windowsのユーザフォルダ名の変更方法

背景

日本語ユーザ名でWindowsのユーザを作成すると、ユーザフォルダ(C:\Users{ユーザ名})も日本語で作成されてしまいます。
日本語のフォルダ名だとアプリケーションによっては不具合が生じることもあったので、英語のフォルダ名に変更を実施しました。

注意点

  • 色々と面倒で、レジストリを修正する必要がありリスクの高い方法なので、実施する場合は自己責任でお願いします。
  • 特にユーザ名が固有名詞や日本語名でない場合は、レジストリエディタで文字列を一括置換する場合に、置換する必要のない文字列まで置換してしまう可能性が高いので、実施はお勧めしません。
  • ユーザ作成直後であれば、ユーザを作り直す方が楽ですかも知れません。

対応方法

下記の流れでのように実施しました。

  • How to Change User Folder Name in Windows 10 – 2 Ways (minitool.com)の記事を参考に
    • コマンドプロンプトでnet user Administrator /active:yesと打ってAdministratorユーザを一時的に作成
    • ログアウトして作成したAdministratorアカウントでログイン
    • CドライブのUsersフォルダ配下にある対象のユーザ名のフォルダを、変更したい名前に修正
    • レジストリエディタを開いてHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList\<User SID>\ を検索して、ProfileImagePathに登録されているフォルダ名を修正。
    • netplwiz を実行してユーザ名を変更。Microsoftアカウントと紐づいている場合、表示されるユーザ名は変更できないのでスキップしてOK。
    • Administratorアカウントからログアウトして、ユーザ名を変更し終わったアカウントでログイン
    • net user Administrator /active:no とコマンドプロンプトに入力して、Administratorアカウントを削除。
  • 環境変数の修正
    • 特に環境変数のPathにユーザフォルダが含まれている場合、ユーザ個人でインストールしたアプリケーションを実行できなくなので、修正は必須です。
    • Windows 10のタスクバーのテキストボックスに「advanced system」と入力してSystem Propertiesウィンドウを開き、Environment Variableから環境変数内に使われているユーザ名を新しいユーザ名に置換。
  • (リスクのある変更なので色々わかっている人向け)レジストリ内の旧ユーザ名の文字列を新しいユーザ名に置換。
    • レジストリ内のユーザ名を置換しないと、コンテキストメニューに表示されるはずのプロレグラムが表示されなかったり、Windows Firewallや、Windows Searchにゴミ設定が残ったりします。
    • Windowsデフォルトのレジストリエディタでは、文字列の一括置換などができないので、Registry Finder (registry-finder.com)などのソフトウェアを使うことをお勧めします。
    • レジストリのバックアップを取っておくことをおすすめします。
    • またレジストリ内でOwnerがTrusted InstallerやSystemがOwnerになっているエントリは編集や削除できないので、Ps Execというツールからレジストリエディタを起動する必要があります。
    • psexec -i -d -s {実行したいレジストリエディタのパス}
    • 基本は文字列置換で、すでに同一キーがあるといわれて文字列置換が失敗する場合のみキーを削除するという方法が良いと思います。

(補足) Registry Finderの使い方

Registry Finderの使い方の簡単な説明を載せておきます。3rd party製のソフトなので使用も自己責任でお願いします。

Registry Finder (registry-finder.com)から、ソフトウェアをダウンロード。

ダウンロードして解凍したフォルダ内で下記のRegistryFinder.exeを実行(System権限で実行したい場合は、前述のようにコマンドライン上からpsexecを通して実行する必要あるので注意!)

Registry Finderが起動したら、虫眼鏡の検索アイコンをクリック。

検索ウィンドウが開くので検索したい文字列を入力。Search Optionsのところで検索対象を絞れるので必要に応じて選択。

「Find」ボタンを押して検索を実行すると検索結果が表示されるので、下記のキャプチャの様に「Edit」>「Replace in Find Results...」を選んで、置換したい文字列を入力して置換を実行してください。一度置換してしまうと元に戻せないので、慎重に実行してください。

コメント

このブログの人気の投稿

Eclipseでコードカバレッジのハイライトを削除する方法

Eclipseには便利なコードカバレッジ表示機能が搭載されていますが、コード内に緑、赤、黄の色付けがされて煩く感じるときもあると思います。 1度カバレッジの色付けが出てしまった後に消す方法の紹介です(方法は簡単)。 下記のキャプチャの青いマーカーで示した「Remove All Sessions」のボタンを押せばすべて消えます。

「特定の文字から始まらない文字列」にマッチする正規表現

「特定の文字から始まらない文字列」 にマッチする正規表現の例です。  以下の例では、Aから始まらない文字列にマッチする正規表現を示しています。 ^(?!A).*$ 私も正規表現の組み方で四苦八苦することがあります。以下の書籍は実践的に様々な正規表現のパターンを例示してくれているので、重宝しています。

ダイソーで買った200円のドライバーセットでHDDを分解

HDDの処分 最近は個人情報の問題もあって、HDDを処分する前にちゃんとデータの消去を気にすることも多くなってきました。消去方法としては大きく分けて下記の3つがあります。 データ消去ソフトでフォーマット HDD内部のプラッタを物理破壊 データ消去を行ってくれる専門の業者や家電量販店(Sofmapやビックカメラで実施していると思います。費用発生。)に持ち込み。 データ消去ソフトでのフォーマットは簡単ですが、欠点として「フォーマットに時間がかかる」「セクタ破損などで中途半端に壊れたディスクのフォーマットができない」などがあります。 またHDD内部のプラッタの物理破壊については、HDDを分解するために、通常のプラスやマイナスドライバーではなく、星形ネジに対応したトルクスドライバーが必要とのこともあって、少し面倒です。 筆者は今回、今後もHDDの廃棄をするだろうなあと思い、思い切って自分で分解して廃棄することにチャレンジしてみました。(家電量販店に持って行くよりも安くできないかというどケチ丸出しですw) HDDの星形ネジ こんなやつです。ちなみに写真はSeagateのST2000DL003というHDDで撮影しました。 トルクスドライバー というわけで、分解のために Amazonでトルクスドライバー を探しました。 調べると T8のもだと使えそう とのことで、いろいろと物色。 セットのものとか T8一本で立派なやつとか 色々あったのですが、HDD壊すだけで800円かぁ(←どケチ)、と思って購入を躊躇。 ネット上で調べると100円ショップのダイソーでも、トルクスドライバーを販売しているとの情報をキャッチ!近所のダイソーに行って、探したところ星形のヘッド交換に対応した精密ドライバーセットがありました。 プラスが10種類、マイナスが8種類、六角が6種類、星形が6種類(今回ほしかったもの)のセットで、何とお値段税抜き200円!、税抜き200円!と安かったので、ダメもとで購入しました。 結論から言うと 買って大正解 でした。 ダイソーの精密ドライバーセット こんな商品です! 星形対応のヘッドを装着するとこんな感じ。ドライバーのグリップもゴムで滑らない様になっていて使いやす...

SQLで特定の文字を組み合わせたランダムな文字列を生成

簡易的な方法として「指定した文字列からランダムに1文字選ぶ」を必要な文字の長さ分concat関数でつなげれば実現できます。 1文字ずつ文字を選ぶので、あまり性能もよくない上、セキュリティ的な観点からのランダム性も担保されていないので、あくまで開発中に必要になった時に使う程度が無難だと思います。 下記に英数字大文字小文字を含んだランダムな3文字の文字列を生成するクエリを示します。 # RAND関数で指定した文字列からランダムに1文字選択。 # 下記の例の62の部分はa~z、A~Z、1~9の文字数の合計値を入れた結果 SELECT CONCAT( SUBSTRING('abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ123456789', FLOOR(RAND() * 62 + 1), 1), SUBSTRING('abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ123456789', FLOOR(RAND() * 62 + 1), 1), SUBSTRING('abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ123456789', FLOOR(RAND() * 62 + 1), 1) ) AS random_string;

PHPの配列(array)のメモリ使用量の考察

はじめに 最近PHP上に大量のデータをメモリ上に展開していたのですが、配列(array)の形式(連想配列 or 単純な配列)や配列の要素のデータ構造(数字、配列、文字列など)で大きくメモリ使用量に差が出てくることに気づき、簡単なプログラムを組んで調べてみました。 あくまで筆者の環境での結果なので、細かい数値は参考程度に見てください。 測定環境と方法 OS: Windows 10 PHP 7.4.5 (php-7.4.5-nts-Win32-vc15-x64) 配列に要素を追加するプログラムを書いて、PHPのmemory_get_usage(true)関数を使って実メモリ使用量を計測しました。 計測結果 No. 方式 1MB当たり作成できる 要素数 プログラム 補足 1 キーも値も整数の配列 (整数IDを想定) 28571 // 2,000,000 / 70MB $row = []; for($i = 0; $i < 2000000; $i++) { $row[] = $i; } No.2~6でテストしたプログラム中の要素数は200,000。これだけ一桁多い! 2 キーが文字列、値が整数の連想配列 8333 // 200,000 / 24MB $row = []; for($i = 0; $i < 200000; $i++) { $row[$i.'_key_string'] = $i; } キーの文字列が長い方がメモリ使用量多くなる。 3 キーが整数、値が連想配列の配列 DBから取得してきたデータを想定 2325 // 200,000 / 86MB $row = []; for($i = 0; $i < 200000; $i++) { row[] = ['id' => $i]; } 4 キーが整数、値が連想配列の配列(配列に複数の値を保持) DBから取得してきたデータを想定 2127 // 200,000 /...

ADODB.streamオブジェクトを使って文字列とByte配列を相互変換(Excel VBA)

ADODB.streamオブジェクトを使って文字列をByte配列に変換するコードのサンプルです。 ExcelVBAでADODB.streamを使う際には、 1. ExcelのMicrosoft Visual Basic エディタのメニューバーから「ツール->参照設定」とたどる。 2. 表示されたダイアログからMicrosoft ActiveX Data Objectsにチェックを入れる。 という手順が必要です。 文字列からByte配列へ Private Function ADOS_EncodeStringToByte(ByVal cset As String, ByRef strUni As String) As Byte() On Error GoTo e Dim objStm As ADODB.stream: Set objStm = New ADODB.stream objStm.Mode = adModeReadWrite objStm.Open objStm.Type = adTypeText objStm.Charset = cset objStm.WriteText strUni objStm.Position = 0 objStm.Type = adTypeBinary Select Case UCase(cset) Case "UNICODE", "UTF-16" objStm.Position = 2 Case "UTF-8" objStm.Position = 3 End Select ADOS_EncodeStringToByte = objStm.Read() objStm.Close Set objStm = Nothing Exit Function e: Debug.Print "Error occurred while encoding characters" & Err.Description If objStm Is No...

Visual Studio 2010 SP1のアンインストール

Visual Studio 2013に乗り換えるためにVisual Studio 2010をアンインストールしようとしたところで問題発生。。。 先にVisual Studio 2010本体をアンインストールした後、Visual Studio 2010 SP1をアンインストールできなくて困っていました。 Google先生で調べたところ、以下の情報が見つかり、書かれていた通り実施したところ無事Visual Studio 2010 SP1のアンインストールに成功しました。 How to uninstall/remove Visual Studio SP1 アンインストール手順は以下の通りです。 http://www.microsoft.com/en-gb/download/details.aspx?id=23691 からMicrosoft Visual Studio 2010 Service Pack 1 (Installer)をダウンロード VS10sp1-KB983509.exeというファイル名でダウンロードされる(はず)。 コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行 (以下の例は、c:\tempにVS10sp1-KB983509.exeがある場合) c:\temp\VS10sp1-KB983509.exe /uninstall /force ダイアログが立ち上がるので、アンインストールを選択して次へ進めばOK!

MySQL: SELECTの結果をUNIONして ORDER BYする際の最適化方法

SELECTの結果をUNIONして ORDER BY する際には下記の点に注意する必要があります。 無駄なメモリ消費 ソートにINDEXが利かない (≒CPU負荷増大) 対応策 可能であればPush-down Condition (各サブクエリ内でORDER BY, LIMIT, OFFSETを適用してからUNION, ORDER BYを実行する)を利用することで、 パフォーマンスを改善できる場合があります。 下記に例を示します。 もともとのクエリ SELECT tmp.* FROM ( SELECT tableA.column1, tableA.column2 FROM tableA WHERE (条件) UNION ALL SELECT tableB.column1, tableB.column2 FROM tableB WHERE (条件) ) AS tmp ORDER BY tmp.column1, tmp.column2 LIMIT 100, 20 Push-down Conditionを用いて書き直したクエリ SELECT tmp.* FROM ( SELECT tableA.column1, tableA.column2 FROM tableA WHERE (条件) ORDER BY tableA.column1, tableA.column2 LIMIT 30 # ただしこのPush-down Conditionの手法も下記の場合は、効果が半減しますので注意が必要です。 OFFSETの値が大きい場合は、結局全結果セットUNIONと変わらない サブクエリ内のソートで、INDEXが効かない場合

PHPでファイルを指定した行数ごとに分割

ファイルを指定した行数ごとに分割するためには、Linuxのsplitコマンドを使えば簡単に実現できます。 PHPではexec関数にsplitコマンドを渡して実行すればよいですが、下記の弱点があります。 Linuxのコマンドに依存 (PHPの場合はほとんどLinux環境で動作させることが普通なのでそこまで問題にならないかも知れません)。 exec関数は慎重に引数を渡さないと、OSコマンドインジェクション脆弱性を引き起こす可能性がある。 そこで、今回はPHPでファイルを指定した行数ごとに分割するプログラムを書いてみました。 <?php class FileSplitter { private $lines; private $fileCount; public function split($filePath, $linesPerFile, $outputDir) { $this->fileCount = 0; $this->lines = null; $file = new \SplFileObject($filePath); $lineCount = 0; try{ while (!$file->eof()) { if($lineCount % $linesPerFile === 0) { $this->writeToFile($this->generateOutputFilePath($outputDir, $file)); } $this->lines[] = $file->fgets(); $lineCount++; } $this->writeToFile($this->generateOutpu...

MySQLでGROUP_CONCATしたフィールドに対して疑似的にLIMITを実現する方法

MySQLでGROUP_CONCATしたフィールドに対して疑似的にLIMITを実現するには、GROUP_CONCATで生成された文字列に対して、SUBSTRING_INDEXを使って文字列を切り出す方法が簡単です。 # 下記はid, codeをカラムに持つテーブルで、codeカラムでGROUP BYして、codeごとにidをlimitで取得する例です。 SELECT code ,SUBSTRING_INDEX(GROUP_CONCAT(id ORDER BY id DESC), ',', :limit) # :limitの部分に取得したい件数を指定。 FROM table GROUP BY code 長所は、下記のように条件を指定して、LIMIT句で取得件数を指定したクエリを何度も発行する必要がないところです。 特に、一回あたりクエリの発行コストが高い場合は、GROUP_CONCATを使って一度に取得したほうが最終的な実行時間をかなり節約することができます。 SELECT id FROM table WHERE code = 'A' ORDER BY id DESC LIMIT :limit; ただし、短所も多いので、使用する際は、これらの短所について十分に考慮したうえで使ってください。 GROUP_CONCATで生成された文字列に対して、SUBSTRING_INDEXを使って文字列を切り出すという文字列処理なので、無駄が多い。 特にGROUP_CONCATで生成された元の文字列が長い場合。 GROUP_CONCATの区切り文字が、GROUP_CONCATされる元の文字列に含まれていると正しくLIMITされない。 例:GROUP_CONCATされる元の文字列にカンマが含まれているのに、カンマを区切り文字で指定している場合。 GROUP_CONCATの最大文字数制限を超えた場合は、機能しない。 MySQLのGROUP_CONCATの最大文字数制限は、「SHOW VARIABLES LIKE '%group_concat%';」で調べられます。デフォルト値は1024のようです。 ...