今日紹介する本は「 ハーバード流マネジメント講座 90日で成果を出すリーダー 」です。 こちらの書籍は、新しいポジションに移ったリーダーがいかにして成果を出すかということに徹底的に重点を置いて書かれています。 原題は「 The First 90 Days: Proven Strategies For Getting Up to Speed Faster and Smarter 」です。直訳すると「最初の90日: より速く賢く成果を出すための確実な方法」とにでもなるでしょうか。 どうしても人間は自分の今までの成功体験の延長で、次の新しいポジションの仕事に臨むことが多いですが、本書では新しいポジションに移行する前に、 自分の強みと弱みの評価 新しいポジションへの移行のリスク評価 新しい上司や部下との関係 新しい組織での文化の分析 など、を綿密に準備しておく必要があると述べています。そしてその準備を90日間でやり遂げる必要があると述べています。 私は本書で述べられているSTARSモデル (Start-up: 立ち上げ、Turnaround: 建て直し、Accelerated growth、Realignment: 軌道修正、Sustaining success: 成功の持続)については、無理やりSTARSというごろのいい名前をつけるとために分類した感があって、いまいち役に立つ気がしませんでした(失礼!)が、本書に書かれている内容自体は、どれも納得のいくものが非常に多かったです。組織内での自分の振る舞いの仕方について不安に感じたときに、折に触れて、本書を読み直しています。 私も実際、新しい職場に入ったときに、周囲から「こいつは何ができるんだ?」みたいな目で見られ、不安になったことをよく覚えています。 私自身も、本書で言及されているとおり、小さな成果をコツコツ積み重ねていくにつれ、「周囲からも信頼され始めているな」という実感を持って落ち着いて仕事に取り組むことができるようになり、さらに大きな成果を出せるようになるという、好循環を経験したことがあります。 本書で、特に私自身ができていないと思った部分は「上司」との関連性の部分です。 本書では様々な視点から、成果を上げるために、上司とどのようなコミュニケーションのと...
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