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MySQLのinsertとupdate用のPDOのPrepared Statementを生成するPHPのプログラム

PHPでMySQLのinsertとupdateで使えるPDOのprepared statementを生成するプログラムを書いてみました。使用頻度の高そうなパターンのSQLを生成することを目標にしてプログラムを書きました。 SQLBuilderクラス メインとなるクラスです。SQLBuilderクラスの内部で使っているColumnインタフェースとColumnインタフェースを実装したBindableColumn、FixedValueクラスは、SQLBuilderクラスの内部のみで使用することを想定しているので、SQLBuilder使用時に意識する必要はありません。 <?php class SQLBuilder { private string $table; /** * @var Column[] */ private array $columns = []; public function __construct($table) { $this->table = $table; } public function add($column, $type): self { $this->columns[] = new BindableColumn($column, $type); return $this; } public function addFixedValue($column, $value): self { $this->columns[] = new FixedValue($column, $value); return $this; } public function buildStatementForInsert() { $targetColumns = implode(', ', array_map(fn(Column $column) => $column->getName(),$this->columns));

複数の配列から要素を1つずつ選んで、すべての組み合わせを生成するPHPのプログラム

複数の配列から、要素を1つずつ選んですべての組み合わせを生成するプログラムをPHPで書いてみました。 ただし、組み合わせをすべて生成すると組み合わせ爆発を起こす可能性がありますので、使う際は本当に必要か慎重に検討してください。 <?php function iterateAllCombinations($sets, callable $callback) { $indexToKey = array_keys($sets); self::iterateAllCombinationsRecursive($sets, count($sets), $indexToKey, $callback, 0, []); } // 再帰的に呼ぶための関数本体 function iterateAllCombinationsRecursive($sets, $countOfSets, $indexToKey, callable $callback, $n, $generatedCombination) { if($n >= $countOfSets) { // この部分で生成された組み合わせを引数として、callbackが毎回呼ばれる。 $callback($generatedCombination); return; } $keyOfSet = $indexToKey[$n]; foreach($sets[$keyOfSet] as $e) { $generatedCombination[$keyOfSet] = $e; self::iterateAllCombinationsRecursive($sets, $countOfSets, $indexToKey, $callback, $n+1, $generatedCombination); } } 下記は、$callback内で生成された組み合わせをため込んだ場合の使用例になります。 <?php // 組み合わせを生成したい3つの配列 $sets = [ 'key1' => ['A', 'B',

PHPで呼び出されたメソッド階層を取得

デバッグ目的で、メソッドの呼び出された階層を取得したいときがあると思います。 PHPでは、Exceptionを生成してException::getTraceAsStringメソッドでStack Traceを取得する方法が簡単です。 下記にコードを示します。 <?php function extractTrace($endLineNumber, $startLineNumber=1) { $stackTrace = (new \Exception())->getTraceAsString(); $start = strpos($stackTrace, "#".$startLineNumber); $end = strpos($stackTrace, "\n#".($endLineNumber+1)); if($start !== false || $end !== false) { return substr($stackTrace, $start, ($end - $start + 1) ?: strlen($stackTrace)); } return $stackTrace; } 簡単な解説です。 引数でStack Traceを取得する範囲を指定できるようにしています。 \Exceptionを生成した個所からStack Traceが生成されるので、Stack Traceの1行目の"#0"の部分を取り除くためにデフォルトでは、$startLineNumberを1に設定しています。 $stackTrace = (new \Exception())->getTraceAsString();の部分を外部から引数で渡すのもありですが、毎回同じ処理を書く必要があるので、extractTrace関数内部に入れてあります。

PDOで指定したクラスにデータを割り当てて取得する方法

PDOで指定したクラスにデータを割り当てて取得するには、\PDO::FETCH_CLASSをMyPdo::fetch, MyPdo::fetchAllメソッドの引数に指定すれば簡単に実現できます。 通常はPDO::FETCH_ASSOCを指定して、array形式でデータを取得する方が手軽ですが、classでデータを扱うと、下記のメリットがあります。 arrayよりもclassでデータ取得した方がメモリ使用量が少ない arrayよりも、どんなデータを扱っているのかが明確になる それでは、\PDO::FETCH_CLASS使用例を下記に示します。 <?php $sql = <<<EOF SELECT id, name, weight, price FROM table_prodict EOF; $conn = new MyPdo(....); $conn->prepare($sql); $stmt = $conn->execute(); // クラスは第2引数で指定 $stmt->fetchAll(\PDO::FETCH_CLASS, Product::class); Porductクラスは下記を想定しています。 <?php class Product { public $id; public $name; public $weight; public $price; } \PDO::FETCH_CLASSの挙動についての補足です。 クラスを特に指定しないと、取得したカラムに対応したプロパティを持ったstdClassのインスタンスで結果が返ってきます。 指定したクラスに、クエリから取得したカラムに対応したプロパティがない場合(例えば、上記のProductカラムに$priceプロパティがない場合)は、動的にプロパティが定義されて取得したデータがセットされます。 \PDO::FETCH_PROPS_LATEを使うとプロパティにデータをセットする前に、クラスのコンストラクタが呼ばれます。クラスの事前処理が必要な場合に指定すると便利です。 クラスのプロパティ定義がprivateでも正しくデータはセットされます😲

PHPでarrayをgroup byする関数

通常はデータベース上でSQLを使ってgroup byをすれば十分ですが、下記のような場合プログラム側で実施するのもありです。 DBから取得したデータから別の複数の集計(group by)結果を得ることができる DBのgroup byの実行に時間がかかり、何度も似たような集計をDBに計算させるのは実行コスト(時間、CPU負荷)が高い 今回は汎用的にPHP側でgroup byを実行できるコードを書いてみました。 任意の複数フィールドで集計できるようにするため、多少コードが複雑になっています。 またkeyのencode/decode部分の処理で多少無駄があります。 <?php function groupBy(array $rows, array $groupByFields, callable $aggregate) { $groupByFieldsAsKey = array_flip($groupByFields); $map = []; foreach($rows as $row) { // キーになるならどんな関数でもOK。ここではjson_encodeを採用 $key = json_encode(array_intersect_key($row, $groupByFieldsAsKey)); $aggregatedRow = &$map[$key] ?? []; $aggregate($aggregatedRow, $row); } $result = []; foreach ($map as $key => &$aggregatedRow) { // キーをデシリアライズして、フィールドと値を集計結果の行にコピー $keyValue = json_decode($key, true); foreach($groupByFields as $groupByField) { $aggregatedRow[$groupByField] = $keyValue[$groupBy

MySQLのON DUPLICATE KEY UPDATEで複数行に対して、キーが重複しない行は挿入、キーが重複する行は新しいデータで更新する方法

MySQLのON DUPLICATE KEY UPDATEで複数行に対して、キーが存在する行は挿入、キーが重複する行は新しいデータで更新するクエリは、下記のように、VALUESキーワードを使うことでシンプルに書くことができます。 INSERT INTO table(id, score) VALUES (1, 87), (2, 75) ON DUPLICATE KEY UPDATE score = VALUES(score);

Json形式の文字列をPHP形式の配列表示に変換するプログラム

json形式の文字列をPHPの配列形式で、そのまま貼り付けて利用するためのちょっとしたコードです。 とりあえず開発中に楽をするためのプログラムなので、厳密さよりも簡便さ重視で書きました。 json形式の文字列をPHPの配列に変換 PHPの配列をJSON_PRETTY_PRINTで整形してjson形式の文字列に再変換 jsonの括弧やコロンをPHPの配列の形式に合うように変換 <?php echo strtr(json_encode(json_decode($jsonString), JSON_PRETTY_PRINT), [':' => '=>', '{' => '[', '}' => ']']);